ちょまの日記 

50代主婦のあれこれ

誤診でよかった・・

 

「脳腫瘍です」と半年前に診断を受けました。

表題通り誤診でしたので気楽にお付き合い下さいね。コトの顛末を誰かに聞いて欲しくて、少々長くなりますがここに書きます^^

 

9年前の45歳の時、好奇心で健診ついでに脳ドックを受けたところ、ほんの小さな脳動脈瘤が見つかり、そこから2〜3年に1回定期的にMRI検査を受けています。これまでは特に変化もなく、おかげさまで無事に過ごしてきました。

そして今年1月、いつものMRI後、件の診断を受けました。

動脈瘤は大丈夫。でもね、ほら、ここ見て」と指し示された脳のMRI画像には、円状の白い影が。「左聴神経鞘腫だね・・。左耳の聴こえが悪いとかない?今はまだ小さいから大丈夫だと思うけれど、将来影響が出てくるかもしれないよ。小さいうちに手術も考えないとね。」という青天の霹靂のお話。そして「手術は隣県の大学病院でやった方がいいかもしれない。半年後精密検査して相談しましょう」と・・。

もうビックリで。御多分に漏れず、帰宅後は検索しまくりましたよ^^ネット検索をすると怖い話ばかり目についていけませんね。色々ワルイ妄想が膨らむばかりでした。

診断を受けてからしばらくは夫には話せず。ひとり悶々とする日が続き、あるとき、私の小さなキャパが飽和。「もーなるようになるわ〜」と諦め?の境地に至って、夫にカミングアウトしました。

 

さぞ驚くだろう、心配させちゃうな・・と心苦しく思っていたのですが、夫は肩透かしをくらうほどの冷静さ。「大丈夫なんじゃないの?」と。「いやいや、脳腫瘍よ、脳よ。影も見たよ」と説明する私。しかし動じない夫。・・実はこのような宣告は初めてではなかったのです(泣

 

今から遡ること5年前の49歳、やはり健診の診察時に喉の辺りの腫れを指摘され、すぐに耳鼻科に行きました。そこでドクターは、私の首の膨らみを見るや否や「ちょまさん、甲状腺腫瘍だよ。うちに帰ってご家族に話をして、色々ぜんぶ心の整理をして明日また来なさい」と宣告。「心の整理」という強烈なワードをその後何度も繰り返して言われたことで、私は茫然自失。翌日クリニックに行くと、すかさず「きちんと整理してきた?」「紹介状書くから基幹病院に行って。即手術だよ」と・・。その時は夫もすごくオロオロしておりました。

しかしその後、一刻も早く手術しろという割に紹介状ができるのに1週間かかり、基幹病院の先生の見立てですぐの手術はしなくて良くなり、切らないと絶対ダメと言われてた3センチ強あった(良性)腫瘍は今では5ミリ以下に萎んでいます^^。 この時とにかく強烈に驚かされ、その後大丈夫だったという経験がありまして・・。夫はそこで免疫?ができていたようです。

 

そんなこんなで脳腫瘍宣告を受けてから半年経ち、先日精密検査に行ったわけです。先日精密検査に行ったわけです。検査直前は緊張していたのですが、検査場に来られた担当医からの「ちょまさ〜ん、お変わりなかった?検査しようね〜」という明るい声かけで楽になり、造影剤を入れた検査は1時間弱で無事終了しました。

しかし、検査後次々他の患者さんが呼ばれる中、私の順番がなかなか来ません。ここでまた不安が募ります。2時間待ったところでやっと呼び出され、診察室に入っていくと、先ほどとは打って変わってお通夜状態のドクター。「え?・・・」とさらに不安が。明らかに元気のない声で「ちょまさん・・。前回の画像がこちらね。この白い影ね。」「はいはい、そうですね・・。」「で、こっちが今日の結果。ここ見て・・」「はい。・・・???」「ない、でしょ。何にも。無くなったのよ、消えちゃった」「え???え?」

ということに。正確には腫瘍が消えたわけではなく、前回の影が実はアーティファクトだったと思われるとのこと。おばちゃんの私に「アーティファクト」なんて言っちゃう辺り、ドクターも焦っておられたのでしょうね。つまりは画像検査のエラーを腫瘍と見間違えたとのことでした。

ドクターがうなだれるようなご様子なので、てっきり私の病状が最悪なのかと思いきや、ご自身が誤診?してしまったことで凹んでしまっておられたようです。「半年間もモヤモヤしたでしょう。ごめんさないね。」と率直に謝ってくださいました。意地の悪い私は「今回上手く写らなかっただけではないですね?無いことは確定ですよね?」と駄目押し。「腫瘍はない。これは確定。ついでに他の部分も問題なし」との太鼓判をいただき、一挙に脱力しました。

 

緊張が解けたら急にお腹が空いてきて、スーパーに寄って冷凍パスタとみたらしという糖質爆弾をお土産にルンルンで帰ると、そこには検査に行ったきり4時間近くなんの知らせもないことにイライラを募らせた夫が・・(汗。なんと私はその日に限って携帯を家に忘れてしまい、連絡してなかったのです。

「どーだったの?!」「あのねー検査のエラーだったんだって」「えっ!!・・それでお金とられたん?」「そりゃそうよ。影も見つけてくれてたわけだし。まあ、良かったでしょ?」「うぬぬぬぬ・・」と納得いかない様子。秘かに心配してくれてたのかな?(笑)

早速糖質爆弾を処理して、その日は久々にゆっくり眠ることができました、とさ。めでたしめでたし。

わー、長々と最後までお読みくださった方、ありがとうございました。

病気になってもいなかったのに、今回で完治したような、少し得した?気分になりました(←バカ)。

では!