お昼前のスーパーで、夫にリクエストされた肉まんを買おうとパンコーナーに行ったところ、先客がおられました。その方は、肉まんではなくそのすぐ近くの惣菜パンを眺めておられました。
2、3歩離れた場所で10秒くらい?待ちましたが、すごく熱心に品定めされていたので、まあ後でいいやと他の買い物をしにその場所を離れました。
次回にしようと思っていた調味料や粉類を買うことにし、他にも市のゴミ袋やフリスクなど急ぎではないものもぽちぽちと買い足して、再度パンコーナーに。
・・・ご想像通り、その方は全く同じ場所で一つずつ商品を手に取っては棚に戻してを繰り返しておられ・・。
そこのパンコーナーは結構大きく、惣菜パンだけでもそれなりの数があるので、居る場所が少しはズレていてもおかしくはないのですが、その方は移動することなく肉まんの真正面に。また具合の悪いことに肉まんは棚の下の方にあって、上からサッと取るわけにもいきません・・。
こういう時って時々ありますよね。普段なら「すみません」と声をかけ目的の商品を取るのですが・・・。今日は諦めることにし、精算をして帰りました。
失礼ながら一瞬「変な人」と思いましたし、実際そうだったのかもしれません。でもその方は本気で迷っておられたように感じました。その迷って辛そうな雰囲気に声が掛けられませんでした。
私は子どもの頃から何につけても優柔不断で決められないタイプでして、夫にもたびたび呆れられます。自覚もしていて、それを克服しようと色々模索してノート術を使ってみたり。
じっくり系のことにはこのノート術にとても助けられていますが、瞬発的な決断力はなかなか養われず・・。
たとえば、外食先が決められない、店に入ってもメニューがなかなか選べない、ということはよくあります。決めるのも決められないのも辛くて、空腹のまま結局どこへも入らず、何も買わず、帰ってくることは日常茶飯事です・・。
この性格を本やネットで調べてみると、「自分を信用していない」という低い自己肯定感と「絶対失敗したくない」という完璧主義からきているようです。
何かを選ぶためには何かを捨てるわけです。でもそれを選びとる自分の目が信じられないし、かといって失敗するのも絶対に嫌。
こんなではがんじがらめで何も決められなくて当然ですよね・・。
美味しそうと選んだパンが油っこくて「あっちにすればよかった」と後悔はしても命を取られるわけではないし、「あ〜あ、私はまた懲りずにこんなのを選んじゃったな。しょ〜がないな〜」と諦めて許してやればいいだけ、なんですけどね。わかっているようで、きっと心の底の底ではわかってない・・。
今日お見かけしたパンコーナーの方は、あの後どうされたのか・・。彼にとっての美味しいパンを買って帰られたことを願いつつ。
今日はこの辺で。
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